未経験からエンジニアになるための戦略を練る
今の自分自身を自分が雇いたいと思うか? 答えは『No』だ!
はじめに
このブログは「未経験からITエンジニアとして就職するにはどうすればいいか?」という問いに対する、僕なりの答え - give IT a tryを見て「自分も戦略を立ててみよう!」と思ったのがきっかけで書いたブログです。
自分なりに立てた戦略は以下の3つです
戦略① ITエンジニア市場で供給量の少ない人材を目指す
戦略② 積極的にアウトプットをする
戦略③ 実務経験を積む
戦略① ITエンジニア市場で供給量の少ない人材を目指す
市場で需要の多いスキルにも関わらず、そのスキルを持った人材の供給が足りてない場合、その人材の価値は自ずと高まり、「市場で有利になるのでは?」と考えたので戦略①を立てました。
実際の市場動向を知るためにいくつかのサイトを参考にさせていただきました。
上のサイトを見る限り、IT市場全体として人材供給量が不足している ということが言えそうです。より人材が不足している分野は「クラウド」「セキュリティ」「ビックデータ」等が挙げられています。このあたりから得意分野や好きな分野を見つけて身につけることができれば、アピールポイントにもなり、未経験でも採用される確率を上げることができそうです。
統計だけでなく、採用する側(需要側)の意見をもっと知りたいと思ったので、いくつか参考にさせていただきました。
上記以外にもいくつかブログ等を拝見したのですが、「プログラミングスクール卒や独学未経験からの中途入社というのはかなり風当たりが強いなぁ」という印象です。
また、採用側の本音としては
『経験豊富な即戦力中途人材 > 情報系学校新卒 >>>>> スクール卒or独学未経験中途人材』
ということが伺えます。いくらIT人材が不足しているといえども、「IT人材なら誰でもいい」というわけではなさそうです。
そもそも専門職であるエンジニアを未経験から中途採用することは、企業側・採用担当の方も高いリスクを伴うことだと思います。日本の場合、雇用規制の関係上、自社に全くマッチしていない人材を採用してしまったとしても、1度採用すると簡単に解雇というわけにもいかないため、採用側はより慎重にならざるを得ない という事情もあると思います。
そう考えた時、年齢的には新卒と呼べず、スキル・経験は新卒相当(もしくは未満)の未経験人材を雇うメリットはほぼないと思います。
単純に年齢・スキル勝負だけでは勝ち目がなさそうなので、次の戦略に移りたいと思います。
戦略② 積極的にアウトプットをする
採用側のブログを見ていて「テンプレート回答ばかりで、人物像が見えてこない場合は不採用になる確率高いのでは?」という推論が立ちました。
「自社にカルチャーマッチしているのか?」「自走してくれるエンジニアになってくれるか?」「コードスキルはあるのか?」「コミュニケーション能力はあるのか?」「どういうモチベーションでエンジニアを目指してるのか?」等、採用側の判断材料にしてもらうために、戦略②は有効だと思いました。
実は、このブログも戦略(というか戦術?)の一環です。自分のモノの考え方や人となりを少しでも知ってもらいたい という思いから書いています。
ブログだけではなく、自作アプリケーションを開発することも有効なアウトプットだと思います。ただこれに関しては、スクールの課題をこなしただけの「なんちゃって自作アプリ」では不採用だと思います。
応募者:「自作アプリをつくりました!(実際はメルカリのクローンアプリ)」
面接官:「メルカリとの差別点はなんですか?」
応募者:「……………ないです」
上のようにならないためにも、なるべくオリジナリティのあるアプリを開発するべきだと思います。
「どんな問題を解決したくてそのアプリを開発したのか? そのアプリを使えばどう解決できるのか?」「開発中どこに苦労して、どこに喜びを感じたか」「開発中どんな問題に直面してどう解決したのか?」等をはっきりと言語化できるようにすれば面接の際、アピールポイントになるのではないでしょうか。
自分の入会しているフィヨルドブートキャンプ(以下FBC)の場合、オリジナルのアプリをつくるというカリキュラムが組み込まれているので、クリアできればかなりの強みになると思います。
その他のアウトプットとしてはエンジニアコミュニティの発表会で登壇する、OSSに参加する等も考えられます。 OSSへの参加は現時点では難しいですが、発表会に関してはFBCのLT会などがあるので挑戦したいと考えています。
戦略③ 実務経験を積む
自分がFBCに入る際にも参考にさせてもらったブログにも書いてあるのですが、実際の現場スキルとプログラミングスクールや授業で学んだスキルの間には大きな乖離があるようです。技術書を読んだり、自分でコードを書くだけでは得られない、『現場力』という隠れスキル(?)が必要です。
実際にエンジニアとして働いている方々とチーム開発を経験し、コードレビューを受けたり、issueを解決したり、実務経験(もしくはそれ相当)を積むことでしか得られない学びがあり、それが『現場力』を培うのだと思います。未経験の場合、この『現場力』がないため不採用というのが現実問題としてあるのではないでしょうか。
この問題を解決するには、自分も実務経験を積むしかないと思います。FBCでは終盤にシステム開発のカリキュラムが組まれており、現役のエンジニア兼メンターさん&他の生徒と一緒に、bootcampの開発に取り組みます。自分たちが今まで使ってきた学習サービスを自分たちの手で開発するという体験ができます。
自分は未到達なので詳しくは分かりませんが、想像だとかなりハードな内容に感じます。ただクリアできた暁には実務経験に匹敵する『現場力』が身に付くと思います。
また、チーム開発を通して得た経験談をアピールできるのも就職時の強みになると思います。
おわりに
戦略ばかりを書いてきましたが、現時点での自分は戦略を実現しうるだけのスキルを持っていません。完全な実力不足です。実力の伴わない戦略はただの絵空事に過ぎないので、引き続きFBCのカリキュラムに全力で取り組みたいと思います。そして冒頭の答えを『Yes』に変えるよう努力していきたいです。
あと就職やエンジニアになることはゴールではなく、あくまでもキャリアとしてのスタートに過ぎません。「就職して何がしたいか?」「エンジニアになったあと何を実現したいか?」という問いに対して明確なビジョンを持つことが大事だと思います。
フィヨルドブートキャンプに入るまで
はじめに
この記事は自分がプログラミングスクール フィヨルドブートキャンプ(以下FBC)に入った経緯を振り返るために書いたものです。
簡単な経歴
短大を卒業後、金型製造メーカーに就職 6年半勤務
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電子部品メーカーに1年半勤務
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FBCに入会 1年ちょっとで挫折
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2年後FBCに復帰 学習中(前のブログに経緯をまとめてあります)
プログラミングに興味をもったきっかけ
自分の家には小学生のとき(2001年くらい)からパソコンとインターネットがありました。当時としては自宅にネット環境があるのはかなり珍しかったと思います。またゲーム好きというのもあったため、将来はなんとなくプログラミング関係の仕事に就きたいなぁと思っていました。
成長して、自分がいざ進路を決めるとなったとき、当時のプログラマーの労働環境はかなり悪いという噂でした。親戚にプログラミング関係の仕事についている人がいたため、内情を聞くと「繁忙期は深夜1時〜2時まで残業がある」「やめる人も多い」など話を聞く限り、かなりネガティブな印象を受けたのでさんざん迷ったあげく、結局別の進路を選びました。短大時代、授業で少しC言語に触れる機会があったものの、プログラミングとはほとんど関わりがありませんでした
卒業後、金型製造メーカーで型彫放電加工機という機械のオペレーターをやっていました。 NCプログラミングを用いて機械を制御し、物を加工する仕事はかなり楽しかったです。これがプログラミングにガッツリ触れ、楽しさを知った最初のきっかけになりました。
プログラミングスクールに入ろうと思ったきっかけ
金型製造メーカーを退社後、電子部品メーカーに入社しました。職場環境はあまり良くなく夜勤もあったせいか頻繁に体調を崩したり、病気を連発するようになり心身共に疲弊、結局1ヶ月休職することになりました。(ちなみに体は頑丈なほうで、前々職では体調不良を理由に休んだことは6年半で2日ぐらいしかなかったです。)
休職中、体を壊しつつ賃金を稼ぐ自分の働き方や いつAIに奪われてもおかしくない機械オペレーターという職種そのものの将来性に大きな不安を感じていました。
そんななか、progateをはじめたのがきっかけで「プログラミングやっぱ面白い!もっと学びたい!」と思うようになりました。
復職した後もProgateやドットインストールを仕事終わりや休みの日にちょこちょこ進めていました。独学でやっているうちに「もっと体系的に学んでしっかりとスキルを身につけて転職したい!」と思うようになりプログラミングスクールに入ることを決意しました。
FBCを選んだ経緯
決心した後、仕事終わりにプログラミングスクールをネットで探す日々をしばらく送っていました。
◎自分が求めていた条件
- 難しくてもいいから現場でも通用する技術が身に付くカリキュラム
- 卒業生を雇った企業からの評判がいい
- 現役バリバリのエンジニアがメンターをやっていて質問できる
- 宣伝費をほとんどかけてない(誇大広告をださない、アフィリエイトとかもやらない)
- 雰囲気がよさそう・生徒や講師に性格悪い人がいなさそう(直感でしかないけど)
しかし、検索上位に上がってくるものは「最速3ヶ月でフリーランスへ!」「未経験から年収1000万!」などの誇大広告が多く「宣伝費ばっかかけて胡散臭いの多いなぁ ちゃんとしたプログラミングスクールなんて存在しないのか?」と半ばあきらめていました。そんななかFBC卒業生の書いたブログ
プログラミングスクールの理想と現実。あとフィヨルドブートキャンプについて - 猫Rails
を見つけ、そこではじめてFBCの存在を知りました。求めていた条件にほぼマッチしていたので、それからしばらくはFBCに関することをできる限り調べました。
⇩特に参考になったリンク
Railsエンジニアとして就職できるレベルとは - komagataのブログ(FBCのメンターさんが書いたブログ)
プログラミングスクールへの期待と提案について - Pepabo Tech Portal
特に自分の中で重視した条件は「現場でも通用する技術が身に付くカリキュラム」です。エンジニア市場を調べていた際、なんとなく肌感で「半端な知識をつけて就職できたとしても邪魔になる 会社にとって負債にしかならない」と思っていました。FBCはその点、企業の研修にも使われるぐらいだからカリキュラムは安心できると判断しました。
「卒業生を雇った企業からの評判がいい」の条件に関しても、X(Twitter)やネットで調べた限りでは採用担当や現役エンジニアからの評判も良く、悪評は「カリキュラムがハードすぎる」ぐらいだったので入会を決意しました。
実際にFBCに入ってみて
◎良いところ
価格が他のスクールに比べて安い!
月額制(29800円)で入会金などもなく、やめようと思ったらいつでもやめれますコードレビューしてもらえる!
独学でやっていたときと違い、現役エンジニアから細かいアドバイスを受けれたり、自分だけでは絶対に気づかないような点を改善できたりといいことづくしです。あとどのメンターさんも言葉遣いが丁寧で優しくレビューしてくれます!コミュニティ全体の雰囲気がとにかくいい!
雰囲気についてはネットで調べるだけではなかなか出てこない情報だったので、多少不安だったのですが杞憂でした。実際は学習に対して熱意を持った受講生が多く、メンターさんたちのサポートもかなり手厚いです。学習に専念する環境が整ってます。
アンチハラスメントポリシーを定めているので、万が一不快な行為をする人がいたとしてもメンターさんに報告すれば対処してもらえます。文章でのコミュニケーション能力が上がる!
日報を書いてメンターさんからコメントをもらってそれに返信したり、課題を修正しメンターさんに報告したり、疑問があればQ&Aに投稿したりと、ありとあらゆるところで文章を使ってのコミュニケーションが鍛えられます。卒業までたどり着けた人はほとんどが就職できる
FBCではカリキュラムの難易度がハードな代わりに、卒業までいった人は例外を除いてほぼ間違いなく就職できているようです。
卒業生のブログ・X(Twitter)などを拝見していると就職後も生き生きと仕事をしている方が多いなぁという印象を受けます。
◎悪いところ(というより注意点)
1から丁寧に教えてもらえない
これは参考にしたブログにも書いてあったことですが、基本を手取り足取り教えてくれるわけではないです。 未知の分野を自分で調べたり、問題に直面したら解決方法を自分で模索した上で質問したり、とにかく自発的に動いて学習しないと課題はクリアできません。いわゆる義務教育型の授業形式を望んでいる方には向いてないスクールです。課題難易度が高い
カリキュラムの中にはクリアのハードルがかなり高いものもあります。心が折れそうになることもしばしばあります。
難易度は高いですが、自分で調べても分からない場合は質問すれば答えてもらえますし、他の方の日報を見ることでヒントを得られたりするので絶対にクリアできない課題ということではないです。卒業までたどりつける人が少ない
「自分に合わなかった」「課題難易度が高すぎて心が折れた」「金銭的に継続が難しい」「家の事情で勉強に時間が回せなくなった」等、諸事情があって卒業までいかない方が相当数います。
しかし、「プログラミングを学習してる過程で別のやりたいことが見つかった」「テストエンジニアを目指すことにした」等、必ずしもネガティブな理由で退会しているわけではないです。 「FBC気になってるけど自分に合うかどうかわからない」という人は3日間の無料期間があるので試してみるのがいいと思います。
感想まとめ
自分は入会してよかったと思います。前述したように雰囲気はとてもいいですし、メンターさんも全員優しいです。課題は難しいぶんクリアしたときに達成感を味わえますし、確実に自分の身になっていると実感できます。自分が仮に独学を続けてた場合、プログラミング学習自体を諦めていたと思います。
おわりに
実はこのブログ、入会した当初に書こうと思ってたのですがズルズルと先延ばししてしまい、結局書かずじまいでした。挫折してから学習に復帰し、「初心を思い出そう」ということで書きました。卒業を目指して引き続き学習を頑張りたいと思います!
プログラミングの勉強を挫折した原因を自分で分析してみた
はじめに
自分はフィヨルドブートキャンプというプログラミングスクールに2020年6月に入会しました。しかし2021年7月に挫折、2年後の2023年7月に再び学習を再開しました。 このブログは自分がなぜプログラミングの勉強を挫折してしまったかを分析し、対策を立てるために書いたブログです。
挫折した要因
自分を振り返って思いあたった要因がいくつかありました
1 アウトプットをほとんどしていなかった
2 コミュニティーに積極的に参加しようとしなかった
3 スクール内の他の人と自分との進捗状況を比べて劣等感を抱いてしまった
4 自分自身の将来に対して不安を感じていた
5 身の回りに娯楽品がありすぎた
6 外にほとんど出なかった(体を動かさなかった)
1 アウトプットをほとんどしていなかった
日報(フィヨルドブートキャンプには日報を書く機能がある)をちょこっと書くだけで満足してしまい、ブログの投稿や技術系の記事を投稿することをやってきませんでした。インプットに偏りすぎてしまっていたため、覚えたことが一時的にしか記憶に残らず、学習効率を下げる要因にもなりました。
対策
思いついたのが決まりごとを作ってブログ・記事を書くことです。 自分の場合は「問題が起きそれを解決できた場合、問題に陥った経緯と解決法を必ず記事に投稿する」「日報の中で『書こうと思っている』と宣言したブログは必ず書く」という2つの取り決めをしました。初心者向けの発表会などにも勇気を出して登壇したいと考えています。
2 コミュニティーに積極的に参加しようとしなかった
プログラミングスクールに所属しているにも関わらず、一人で黙々と学習をこなす日々を送ってしまいました。たまにスクール内のイベントにラジオ参加するだけで、自分からは会話しようともせず実際は参加してないに等しい状態でした。
対策
スクール内で行われているイベントに積極的に参加するようにする。また問題が起きた際、自分一人で抱え込まず積極的に質問する。
3 スクール内の他の人と自分との進捗状況を比べてしまった
自分より後に入会した人が、進捗状況で次々と越していくことに対し劣等感を抱いてしまいました。そのことも挫折した一因だったと思います。見返してみると、ただ単に自分の勉強時間が圧倒的に少ないだけ・サボりすぎが原因だったので冷静に見れば当たり前だった気がします。
対策
他人と比較するのではなく、自分自身ができるようになったことに目を向ける。とにかく目の前の課題に全力で取り組む。
4. 自分自身の将来に対して不安を感じていた
「自分を雇いたい企業はあるのか」「就職できたとしてもまたブラックだったらどうしよう…」等、将来に対する不安を感じながら学習に取り組んでいました。これはモチベーションが下がる大きな要因になっていたと思います。
対策
プログラミングを学んで何がしたいのか明確なビジョンをもち、それに向け、どうステップアップしていけばいいかを考える。
積極的にアウトプットして自分のアピール材料をつくっておく
コミュニティーイベントなどに参加し業界や企業の内情を知る
5 身の回りに娯楽品がありすぎた
プログラミングの勉強を挫折して2年間何をしていたかというと、ほとんどの時間をゲームに割いていました。他にもマンガ・YouTube鑑賞等の娯楽漬けになっていました。(典型的なダメ人間ですね…)
ただゲームに関してはプログラミング学習を再開してから全くやっていません。これは別に「やらない」と決めたわけではなく自然とやりたくなくなりました。将来に対する不安からの現実逃避が目的でやっていて、罪悪感を持ちながらプレイしてたからだと思います。
対策
娯楽品を勉強スペースとは別の場所に移動させ、簡単に手が届くところに置かない。
時間をしっかりと決めて娯楽を楽しむ
6 外にほとんど出なかった(体を動かさなかった)
食料品や生活必需品のために車で買い出しをするだけで、運動を全くしていませんでした。 その結果、引きこもりがちになり娯楽漬けになってしまうという負のスパイラル状態に陥っていました。
対策
現在は近くの運動公園でウォーキングを30分〜40分程度するようにしました。 スタンディングテーブルを使い、常に立って作業や学習をすることで運動不足が解決するように対策しました。立って作業することで集中力も上がったような気がします。
終わりに
以上が自分が考えた原因と対策になります。もう2度と挫折したくないという思いからブログを書きました。 同じような境遇に陥った人に読んで頂ければ幸いです。